素食インタビュー
素食インタビュー第2回目は、台北在住の大学生です。

素食インタビュー 第2回

伍さん(台湾人男性、19歳)

素食になったキッカケは台湾の市場

台湾台北市生まれ、桃園市(台北市の郊外、桃園国際空港がある市)で育った伍さん。「私は、親も兄弟も素食の人は一切いない環境で育ち、幼いころは肉も魚も食べていました。素食になったきっかけは、14歳の時に、食品市場で鶏を締める現場をみたことです。私にはその光景がとても衝撃的で、動物愛護に目覚めたと思います」。

伍さんが突然素食になったことで、家族はみな驚いたといいます。「特に、家で料理をつくる母には迷惑をかけたと思います。肉食の家庭で、私だけが突然素食になったので」。

肉魚は食べない、乳製品と卵は食べる

「とはいえ、私は完全な素食ではありません。肉と魚は食べませんが、牛乳やヨーグルトなどの乳製品、それから卵も食べます。あと、宗教的な理由から素食になっている人は五葷(ねぎ、玉ねぎ、らっきょう、にんにく、にら)を食べませんが、私は食べます。」

日本旅行に来て思ったこと

「日本には2回行きました。1回目は、2014年の8月に大阪、京都、神戸、奈良に家族7人で行きました。期間は1週間です。日本人は、清潔でとても良い人たち、そして特に旅行者がいくところがよく管理、手入れされていたのが印象的でした。2回目は2015年8月に、家族5人で5日間、沖縄にいきました。台湾から近く便利で、とても美しい場所でした。」

食べ物についてはやはり苦労したそうです。

「家族の中で私だけが素食ですが、『素食が食べられるものがありますか?』とレストランで聞いても、大抵ありません。日本人の多くは、英語も中国語も得意ではないので、言語の問題で意思疎通が取れないこともありました(とはいえ、台湾人も英語、日本語は苦手です)」

「レストランに入って、デザートしか食べられず、結局コンビニに入ってパンを買って食べていました。日本旅行中はいつもお腹が空いていたように思います(笑)。多くのレストランでは、素食、ベジタリアンという概念を正しく理解してくれていないように思いました。一見素食の料理でも、実はそうでないことがよくあります。日本人は魚が好きなので、メニューに魚と書いていなくても、スープやソースに魚が入っていたりします。よって、素食の人が安心して行ける店が少ないと思います。それから1度、妹が沖縄のベジタリアンのレストランを調べてくれ、行ってみましたが、価格が非常に高くて驚きました。」

日本の素食への要望

「台湾では多くの素食レストラン、そして素食レストランが密集している地域があり、素食を食べる選択肢が豊富にあります。そして、素食と書いていないレストランでも、レストランの店員に『素食はありますか』と聞くと、詳しく説明をしてくれます。日本でも、素食を安心して食べられる環境になってくれると、とても嬉しいです。」