素食インタビュー
素食インタビュー第三弾は、シンガポール在住のインド人であるRaviさんです。

Raviさん(インド出身、シンガポール在住、日本に5年滞在)

インドのベジタリアン事情と宗教

私も妻もベジタリアンの家系です。インドでは、ヒンズー教で「カースト」という職分、階級制度があり、私が所属している宗教者のカースト(バラモン)の人たちは、今でもほとんどベジアリアンです。よって、私たちは生まれた時からずっとベジタリアンで、私たちの子供も生まれながらのベジタリアンです。ただ、乳製品は食べるので「ラクトベジタリアン」と呼ばれています。
・ヒンズー教徒で、肉を食べないカーストに属している人
・ジャイナ教徒
この2つは完全に肉を食べません。ジャイナ教徒はヒンズー教徒よりさらに厳しい戒律を持っています。
逆に、インドで肉を食べるのは、下記の集団となります。
・ヒンズー教徒で、肉を食べてもよいカーストに属している人(牛肉以外)
・キリスト教徒
・シーク教徒(軍人が多い)
・ゾロアスター教徒
・その他

インドとシンガポールのベジタリアン事情

私はインドのムンバイ(旧称ボンベイ。インド随一の商業都市)生まれですが、シンガポールに1997年に移住し、永住権を取得しています。この間、1999年から2006年までの間、約5年間を仕事の関係で日本で暮らしました。

インドとシンガポールでは、ベジタリアンとして暮らす上で困ることは特にありませんでした。インドは、世界で最もベジタリアンの多い国なので、ベジタリアン専門のレストランが多数あります。また、シンガポールは多民族国家で、インド系住民も多数住んでいるので、インド料理のベジタリアンレストランだけでなく、ベジタリアンの中華料理もたくさんあります。シンガポールだと、レストラン街にはベジタリアンレストランが必ず1つか2つはあります。中華系の住民は仏教の戒律で肉を食べない人もいます。

日本のベジタリアン食事事情

日本でベジタリアンとして暮らすのは、とても難しい体験でした。ベジタリアンレストランがないので、外食するとなると普通のレストランに行くことになりますが、スープに魚介を使ったものが多いので、ほとんどのスープ、麺類が食べられませんでした。例えば、そばやうどんは汁がかつおだしなので、食べられません。もちろんラーメンも食べられません(かぼちゃスープには、基本肉や魚が入っていないので、好んで飲んでいました)。日本に住み始めた頃は、スープが飲みたくなったら、麻布十番にある外国人向けスーパーに行って、英語の表記を読んで食材を買って自分でスープを作っていました。品川のホテルに滞在していた時は、本当に食べるものがなくて、ルームサービスで「サンドイッチから肉と魚を全て抜いて持ってきてください」とお願いしたこともあります。
野菜てんぷらのような料理であっても、肉を揚げたのと同じ油で、野菜を揚げるので、厳密には食べられません。とはいえ、私はそこまでは気にしなかったので食べていました。
ある程度快適に過ごせるようになったのは、日本語ができるようになってからです。レストランの店員に日本語で、「肉や魚が入っているか」を質問して聞いて「肉を入れないで料理を作ってください」とお願いができるようになりました。また、漢字を見て肉や魚が入っているかいないかを判断できるようになりました。なお、日本滞在期間中は、日本食だとおにぎり、梅干し、いなり寿司、梅茶漬けは大好きでよく食べていました。また、インドレストランやイタリアンレストランにもよく通っていました。

期待すること

メニューは全部日本語だったとしても、ベジタリアン向けのメニューがあるととてもありがたいです。例えばシンガポールだと、ベジタリアン料理のメニューには葉っぱのマークが書いてあるので、メニューを見るだけでベジタリアン料理だということが分かります。また、レストランの入り口には、ベジタリアンメニューあります、という看板が表示されています。